ゼロコン第2話

 

第一話:夢もやる気も自信もない。何もない空っぽの僕。

 

 

中学生になった。

普通の地元の中学校。

僕の小学校と、もう一つの小学校の人が進学する、1学年2クラスしかない普通の田舎の中学校。

ちょっと違うのは田舎過ぎて西暦2000年を過ぎても男子は校則で坊主だったことかな(笑)

 

中学生になった僕は自分のダメさをより強烈に意識するようになる。

 

小学生の頃はまだマシだったのかもしれないと思う。

幼いということで色々許されていたと思うし、自分が生きていることに疑問をもっている自信がない子ですんでいたから。

 

僕は中学生の頃、野球部に所属していた。ただ1年生を半分すぎたあたりに入部した。

その辺りから話をしたいと思う。

 

中学生になっても僕は何事にもやる気がなくて、漫画とゲームしか興味がなかったように思う。

親は何もしたがらない社会性のない僕を心配して、部活に入って欲しいと僕に言ってきた。

僕は嫌で断った。

上級生がいるのが嫌。運動するのが嫌。何が嫌だったのか覚えていないけど断った。

 

そして、その代替案として塾に行くことになった。勉強嫌いですぐ辞めるけど。

勉強をする意味がわからなかった。学校ですら勉強する意味がわからなかったのに塾で勉強するなんて更に馬鹿げていると思った。

ただとりあえずやってみたのは親に心配かけたくないっていう想いが強かったんだと思う。

僕は「普通」もできないダメな子だったから。

それが塾に、部活に入った最大の理由だと思う。

 

塾を辞めて、そうこうしているうちに3年生が部活を引退して部活に入ってもいいかもと思うようになった。塾を辞めた負い目もあるし。

そして友達が多くいることもあって野球部に半年遅れで入ることになった。

 

入ったのはいいけど僕はよく部活をサボっていた。

野球なんてうまくできないし、まず先輩後輩同級生。人間付き合いが苦痛でしかたなかった。

遅れて入部したし、下手だったから余計に目立って嫌だった。

部活の前はいつも頭痛がしていた。

でも僕は馬鹿だったから自分自身、原因に気づかなかった。

頭痛の原因がストレスであることに。

 

 

そんなサボり魔の僕はある日、監督に呼び出されて説教をされることになる。

 

 

「やる気があるのか!?サボるなんて最低な奴がすること。」

僕は黙って聞いてた。

 

 

そして「お前はダメ人間だ。」と言われた。

 

 

僕は「部活なんて嫌で嫌でしかたないっちゅーに!やる気なんか出るか!行きたくない!辞める!」

って言いたかったけど言えなかった。

 

監督に言われたことは嫌だったけど、すごい腑に落ちた。

あー僕ってやっぱりダメ人間なんだーって(笑)

その通りすぎて、現実が辛くて、悔しくて、僕は泣いた。

この日から僕はダメ人間のレッテルを背負って生きていくことになる。

 

それから僕は嫌だったけど毎日部活に行くことにした。

学校に行く日はいつも気持ちが悪かった。吐き気と共に起きる。

でも、これも何が原因なのか気付かなかった(笑)

 

とにかく普通に生きるだけでとても辛かった。

普通に生きているのに辛いと思ってしまうことが申し訳なかった。

いつも謝ってた。世の中には辛い思いをしている人がいっぱいいるのに、普通の暮らしが辛いと思っている自分が本当に嫌だった。

 

ごめんなさい。ごめんなさい。謝りながら僕はよく泣いていた。

価値のない人間なのに何で生きてるんですか?何も意味がないのに・・・生きたくないのに。

僕が死んで、素晴らしい人が生きてくれればいいのに。

 

神様は不公平だと思った。

 

つづく

 

 

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