何が悪いか全くわからなかった。何もしたくなかった。

やる気を出せとよく怒られたけど、やる気の出し方がわからなかった。

読書やゲームをしている時が唯一現実を忘れさせてくれた。

 

怒られまくったせいで、僕は話があると言われると、怒られる!と反射的に思う人間になってしまった。

それは大人になった今でもそうだ。

 

何一つ自分を許せないまま僕は高校生になった。

やる気を出したいんだけど、よくわからなくて僕はイライラし始めた。

言われたとおりにやりたい。けど出来ないんだ。

 

「ごめんなさい」に「死ね」という怒りが追加された。その「死ね」はもちろん僕自身に向けられたものだ。

自分の中に怒りがどんどん蓄積されていった。

 

この頃は高校生になっていて部活はやってなかったけどそれでも朝の気分の悪さは変わらなかった。

高校生になると更にグループという人間関係ができるからだ。

僕は友達が大好きだった。こんなクソみたいな人間と付き合ってくれるから。

 

友達のために死ねたら最高だなーっていつも妄想してた。

でもその友達とずっと一緒にいることが辛かった。

多分僕は一人でいる時間がたくさんないと自分が保てないんだと思う(笑)

 

休みの日にみんなで遊びに行く。こんなことが僕には苦痛だった。

大好きな友達に会いに行くはずなのに吐き気に襲われる。

自分でもわけがわからなかった。

 

そんな僕だから相談もできなかった。

え?だってこんな僕から相談されるなんて迷惑でしょ?

ただの負担でしかないでしょ?だったらずっと黙っとく。

しかも何て相談したらいいんだ?死にたくて困ってる?

みんなと遊びに行こうとすると吐き気がする?

そんな相談できるはずもない(笑)

困らせるだけ。

 

いつも死ねばいいのにって自分に思ってた。何で生きてんの?
生きる意味も価値もないのに何で生きてんの?

普通に生きている自分にイライラした。

 

でも死ぬ勇気もなくて、リストカットする勇気もなかった。

結局自分が一番かわいい。そんな自分がとても嫌いだった。

 

僕の家にはお父さんが趣味で買ったサンドバックが置いてあった。

僕はひたすらそれを殴り続けた。殺す。死ね。そんなことを言いながらひたすら殴る。

当然その言葉は僕自身に向けられたもの。僕のイメージは僕が僕を殴り殺すイメージ。

そんなことをしても僕は生き続ける。僕の願いはそんな行為では達成されない。

 

死にたくなる以外は特に何もない高校生活だった。

行事ごとは嫌いでほとんど参加しなかった。

ただ学校だけは通い続けた。親に迷惑かけたくないっていう想いがやっぱりあったのかな。

 

ただ勉強は一切してなくて、いつもクラスでビリだった。

僕は考えることが大嫌いで学校ではほとんど寝ていた。

 

一番できなかったのが小論文。

僕の高校は進学校だったんだけど、毎朝小論文の練習があった。

僕は書けないし、嫌いだったから1回も書いたことがなかった。

それを見かねた国語の担当教師から「放課後残って一枚でいいから小論文を書いてくれ」とお願いされた。

この先生のことは嫌いじゃなかったから、しょうがないから書こうかなーと思ったけど全く書けなかった。

 

その時のお題が何だったかは忘れたけど、まー仮にインターネットについて書けだったとしよう。

僕には意味がわからなかった。インターネットはインターネットだ。

それについて何か書け?インターネットはインターネットとしか書けんわ!!
そーとしか考えられなかった。考えられてさえいなかったけど。

 

僕の頭には無理だった。爆発した僕は小論文の紙を食い破って帰った(笑)

それぐらい考えることができない人間だった。

 

つづく。

 

第一話:夢もやる気も自信もない。何もない空っぽの僕

第二話:いつだって神様は不公平。ダメ人間はこうして生まれた。

 

 

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